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ふるさと診療

シリーズ『保健医療計画をみる』【第2回】石川編 一極集中

税理士・土居秀行のシリーズ『保健医療計画をみる』 
 本シリーズは全国都道府県の医療計画をわかりやすく紐解き、医療業界経験の長い税理士の視点でお伝えいたします。

【第2回】石川編 一極集中

 金沢駅を降りるとまず目に入ってくるのが世界一美しいといわる鼓門である。石川県には兼六園をはじめ金沢城公園、武家屋敷通り、茶屋町など、1日では周りきれない歴史的観光資源の宝庫である。グルメ好きには近江町市場は魅力的な場所でもあるし、冬にはスキーも堪能できる。

 しかしそのような魅力満載の石川県であっても例外なく、少子高齢化、人口減少の流れは避けられない。医療計画では、人口の自然増加について、平成27年の出生数から死亡数を差し引いた自然増加数は-3,208人と減少し、自然増加率(人口千対)は-2.8で全国平均(-2.3)を下回り、平成17年以降はマイナスが続いている。自然増加率を圏域別にみると、石川中央はプラスであるが、能登北部、能登中部及び南加賀はマイナスである。

 地域別に県の総人口に占める各地域の総人口の割合をみると、石川中央のみ今後も上昇を続け、南加賀、中能登と奥能登は下降を続ける。金沢市を中心とした石川中央への人口集中が続く。30 年の間に、加賀の総人口の割合は 83.0%から 88.7%に 5.7ポイント上昇し、能登の総人口の割合は 17.0%から11.3%に同ポイント下降している。(「石川県の将来推計人口」(石川県県民文化スポーツ部県民交流課統計情報室)より)

 そして2035年まで増加が続く野々市市でもその後は減少に転じてしまうそうだ。東京だけでなく、一極集中は地方都市でも今後加速するようである。

資料出典:「石川県の将来推計人口」(石川県県民文化スポーツ部県民交流課統計情報石川県の将来推移人口室)より

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