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コラム【第3回】変化への対応

新型コロナウィルスの感染拡大に伴い、我々の生活環境は大きく変化しました。医療機関においても、これまで経験したことのない経営環境に置かれています。世の中が大きく変化する中で、変化に対応できない医療機関はどんどん経営が厳しくなります。そんな今だからこそ、現状と向き合う良い機会だとプラスに捉え、変化していくことが求められます。

①目標設定と課題抽出の関係

 一般的に何かをやろうとするときには、こうなりたいと目標を明確に設定し、それに向けた課題が何なのかの順番で考えていくことが多いかと思います。ただ、目まぐるしく環境が変化する中で、明確な目標設定が難しく、当初設定した目標を変更せざるを得ない状況も大いに想定されます。あまり順番にこだわりすぎず、とにかく進めることが大事です。今はこれが課題だからこの目標にしようでもよいかと思います。結果的に、限りある時間を有効活用し、経営の安定、ひいては医療の質の向上につなげることができれば目的は達成です。

②課題の抽出のやり方

 とにかくまずは課題を洗い出してみることが大切です。現在の課題、将来の課題、業務の課題、人の課題、組織の課題など、経営者だけでなく、現場の職員の方にも課題をあげてもらいましょう。そのうえであげてもらった課題の中から、個人的な課題を除き、改善すれば良くなるもの、半年から1年ぐらいで効果が見えてきそうなものを最終的には課題として抽出します。

③課題をきちんと分析する

 抽出した課題に対して、応急的な対応で足りる場合は大した課題ではなく、すぐやればよいだけの話です。どうしてよいか分からないような課題の場合は、さらに課題を深掘りしないと打ち手が見えてきません。

例えば、雨漏りがするという課題に対して、雨漏りしないようにふさぐという対策をとったとしても、何の解決にもなりません。雨漏りがするという課題をさらに掘り下げ、瓦が1枚割れていたという根本課題を見つけることができれば、瓦の修理をするという対策がとれます。

深掘りのやり方として、ロジックツリーなど様々な手法がありますが、大事なことは根本課題を見つけるまでとにかく考え抜くことです。普段あまり現状に向き合ってこなかったという方は、せっかくの機会ですので、現場の声を聞きながら、見つめなおしてみてはいかがでしょうか。

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