歯科衛生士の重要性 2|予防歯科を担う「歯科衛生士」強まる売り手市場

公開日: 2023年01月31日

前回のコラムで、患者さんに定期的に来院してもらう「予防歯科の強化」に重点をおく歯科医院が増えてきている現状をお伝えしました。それでは、予防歯科に欠かせない歯科衛生士はどのように募集すべきでしょうか。

都市部の新卒歯科衛生士の初任給は約26万円にもなると言われています。中途採用も含めると、労働時間、有給休暇、社保完備、教育システムなど就労条件の要望は年々高くなる傾向がみられ、歯科衛生士採用が売り手市場であることは間違いありません。歯科衛生士が歯科医院の診療には欠かせない存在である以上、求人募集や人材の定着のため、徐々にでも就労環境の改善を図る必要があります。離職率も高い業種ですが様々な募集方法を駆使して、常時一人以上の雇用を確保・維持していくことが必要となります。

 

様々な求人方法

媒体例 実施する場合のポイント等
ハローワーク (無料) 社保完備が必須。労働基準法に準じている必要がある。無料かつ求人をみる分母数が多いところが魅力。
自院のホームページ(例:求人専用ページを設置) 採用ページには先輩のコメントや教育システムの紹介などを掲載する。自由に自院の魅力をアピールすることが可能となる。他の求人方法と併用 することで効果が高まる場合もある。アピール方法は具体例を参照のこと。
自院の掲示板や入口に募集ポスターを貼る (無料) 募集要項と同時に「一緒に働いてみませんか」などのメッセージ調な作りで。自院の患者でもあることから、職場の雰囲気などを理解して応募され てくるため、高い定着率が期待できる。
大学や衛生士学校の掲示板に求人掲載依頼 (無料) 毎年各学校に募集要項を送る必要がある(見学随時可能)
インターネットの求人サイトへの掲載 掲載期間に応じて料金設定がされているケースが多い。媒体によって、登 録している会員の特性が異なる。掲載期間に複数名採用しても費用は変 わらない点はメリット。
地域の様々なコミュニティ媒体へ掲載 回覧板、フリーペーパー
新聞折り込みチラシ、タウン誌、 ポスティングチラシ 地域密着型の医院として、スタッフも地元の人で構成するなど医院の特徴にもなる。地元にいるフリーなママさん歯科衛生士のパートの掘り起こしにつながる可能性がある。求人としては興味のない方にも配るため効果 が薄まるが、地域住民の認知拡大にもつながる。
クリック数などの課金型求人サイト掲載 事前に予算設定を出来る場合もあるため、費用を抑えたい場合には使い 勝手がよい。同一の方が課金対象行為を行った場合でも費用が発生する ため、自院のホームページへ誘導するなどの対策は必要となる。
人材紹介会社(募集サイト掲載で直接紹介) 求める能力に近い方にアクセスできるが、費用が高額になるケースが多い。面接までの事務手続を紹介会社が行うため、事務負担は軽減できる。
歯科衛生士と歯科医院のマッチングサービス型の人材紹介や スポットバイト紹介(登録制) 産休、育休、急な欠勤などの需要に応え、シフトのスキマ時間をうめる有効な方法となる。
新卒者向けの就職説明会のブース参加 新卒採用となるため、今後自院での教育などに力を入れる必要がある。(自院独自の教育マニュアルを整備)
人材派遣会社 即戦力が必要な場合などは良い選択肢となる。人材維持費用が高額とな るケースもある。自院で雇用をしているわけではないので、医院への帰属意識は低くなる傾向にある。

効果的な自院のアピール例

・夜は7時まで、残業なし
・週3日、4日勤務可能/好きな時間でパート勤務 ・法定有給休暇取得
・新人歓迎の環境
・教育システム充実
・在籍歯科衛生士のコメント(写真入り)
・滅菌等の先進的設備で感染予防の充実をアピール
・診療室内、施術中、カウンセリング風景等の明るい写真
・院長の顔写真とコメント

費用対効果を測定することが困難であるため、どの方法が良いとは一概に言えませんが、各媒体や求人を出す時期などによって応募される方にも特徴が出てきます。試行錯誤していく中で、院長が納得できる募集方法を選んでみてください。

中でもお金がかからない方法は積極的に利用しましょう。最近では募集サイトや紹介会社の他に大学や歯科衛生士学校ごとに新卒のための就職説明会を随時企画している会社(要費用)が増えています。競合の少ない環境で、来年の新卒予定者にいち早くアクションを起こせる貴重な求人の選択肢となります。

現状、予防歯科以外の保険診療内の歯科治療は減少傾向にあります。今後ますます予防歯科が主流になると、歯科医院経営は歯科衛生士なしでは成り立たなくなるではないでしょうか。今後開業するときには、物件探しと同時に歯科衛生士の確保に重点を置いて考えるとよいでしょう。

 

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